ストレートネッカーのブログ

私立文系の大学生(ハタチ) 主に映画、アウトドア、語学、禁欲について書いています

カンソウ日記 vol.1 『何者』

『何者』

 

 

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1.作品紹介

 

平成生まれの作家・朝井リョウ直木賞を受賞し、大きな話題を呼んだ『何者』(新潮文庫刊)が遂に映画化! 映画化もして数々の賞を独占したデビュー作『桐島、部活やめるってよ』で等身大の高校生を描き切った朝井リョウが今回挑んだのは、就職活動を通して自分が「何者」かを模索する5人の大学生たち。お互いを励まし合いながらも、友情、恋愛、裏切りといった様々な感情が交錯していく彼らの青春の姿に、読者からは「リアルすぎるw」「就活中に読んだらマジ凹んだ」など様々な声が寄せられました。
映画化にあたり主人公の冷静分析系男子・拓人役には『バクマン。』『世界から猫が消えたなら』と立て続けに主演作が公開して、いま最も人気と実力を兼ね備えた俳優・佐藤 健。拓人のルームメイトで、何も考えていないようで着実に内定に近づいていく天真爛漫系男子・光太郎役に菅田将暉。光太郎の元カノで、拓人がほのかな恋心を抱き続ける地道素直系女子・瑞月役に有村架純。偶然にも拓人の部屋の上に住んでいた意識高い系女子・理香役に二階堂ふみ。理香と同棲中で、就活とは距離を置いている空想クリエイター系男子・隆良役に岡田将生。拓人が所属していた演劇サークルの先輩で5人を冷静に観察している達観先輩系男子・サワ先輩役に山田孝之。いま最もスケジュールが押さえにくい若手実力派俳優たちが集結して、就活でライバルとなる登場人物たちと同様に演技合戦を繰り広げます。
監督には若くして演劇界で数々の賞を受賞している鬼才・三浦大輔。『ボーイズ・オン・ザ・ラン』『愛の渦』での、人間に深く切り込んでいく演出が本作でも発揮されています。音楽にはPerfumeきゃりーぱみゅぱみゅなどを手掛ける音楽プロデューサー・中田ヤスタカ。今までのイメージとは一線を画した、キャストの心情の機微に寄り添うメロディーラインが映画全編にわたり緻密に展開されます。そして主題歌では今話題沸騰中のアーティスト・米津玄師と初コラボ! 若者たちの葛藤や世代観を射抜く米津玄師による等身大の歌詞と、中田ヤスタカによるダイナミックなダンストラックが映画を盛り上げます。
果たして彼らは「内定」を取ることができるのか? そして「内定」を取れば「何者」かになれるのか? まだ誰も見たことのない超観察エンタメ、ここに解禁!

東宝公式ウェブページより引用)

 

 

2.観た日時

 

17/3/28に飛行機内にて

 

 

 3.カンソウ

 

公開も終了しているので今更?みたいなところはかなりありますが、、、

 

 

朝井リョウという作家と『何者』という作品を書店で目にしたりするために知ってはいましたが、いかんせん本を読むのが得意でない故に興味がありつつも読めずにいました。ストーリの軸が就活にもがく大学生の人間関係で、1、2年後に自分がこれをする可能性があることからも考えさせられる場面が多かった。

 

 

成人を迎えてもなお社会に出ていない学生たちは就活を期に自分が何者であるのかを悩み考える。ある者は自分が属する集団と自分自身を強く結び付けて定義し(パターンA)、またある者はそんな彼らを客観視し、彼らを卑下することで自尊心を保っている(パターンB)。それなりに学生数も多い大学に通う私から見れば、大学生は先ほど挙げた2パターンに分類されると思っている。

 

 

部活やサークルに属さず、地味な学生生活を送っている私は間違いなくBの立場であるが、私のようなB的考え方を持つ人間の行動軸は遊び>勉強の彼ら(A)の大学生活に憧れと、嫉妬から生まれている。

 

 

まとめると、パターンBに属する人間は常にパターンAの人間の一挙手一投足に振り回される。悲しいことにパターンAの人間はパターンBの人間になんの関心もないだろう。またパターンBの人間が行うほとんどの行動は決して自分の内から出たものでなく、パターンAの行動の裏返しであることが多い。本作において、佐藤健が演じる拓人はまさにパターンBの典型例である。

 

 

一度きりの人生だから迷惑をかけないことなら他人の目なんて気にせず、堂々となんでもやってやればいい。他人の生き方を批判的に見ることでその時は安心するかもしれないが、精神は絶対に腐ってくると思う。自分自身に嘘をつかず、他人に対しても誠実に生きていけたらいいなあ。