ストレートネッカーのブログ

私立文系の大学生(ハタチ) 主に映画、アウトドア、語学、禁欲について書いています

10年後の自分との葛藤

 

合同企業説明会に行った時の話。

 

 

 

大手企業内定者などから業種や職種の絞り方や面接での心構えなどを聞く機会があった。たくさんの人が話す中でも、某大手外資系企業で働いている30代くらいの男性社員が話す内容に特に引っかかった。

 

 

 

外資系勤務とあって、スライドも英語のことわざとか決め言葉なんかが沢山出てきました。その中で"Opportunity to decide next 10 years"と言う言葉があり、前後の文脈を含めてまとめると、自分が入りたいと思える企業を見つける為にはまず、あと10年後に自分がどういう風になりたいかを考えようということです。

 

 

 

こんな言葉を聞いてしまうと、普段僕の心の奥底に封じ込めている「こまった君」が表に出て来ざるを得ません。

 

 

 

その人は会社から責任と共に大きな資金を預かりながら、世の中に自分が考えた商品やサービスをもって仕掛けることができることに充実感と幸せを感じているそうです。一般的に見るとかなり幸せな生活であることは間違いなく、上位数パーセントに含まれるほどの給料を貰っていることがそれを裏付けています。

 

 

 

しかし、僕のような捻くれ者は幸せになりたいと願っているし、給料が多いに越したことないということを理解しつつも何か違うのではないかとまた悩み始めるのです。大企業は当然華やかな世界であると思いますが、幼い頃から勉強第一という風に育てられつつも、そのヒエラルキーの中で中位層に甘んじてしまった僕からすればこの先も同じように進んでしまったら、これまでから現在と変わらぬ位置のまま歳をとっていくことになるのです。

 

 

 

初めは人と同じことをしているつもりはなかったけれど、気づけば人と同じことしかできなくなっていた僕。自分の殻を破るために大学生になってから人と違うこと、それだけをアイデンティティとしていた痛い自分はもう後戻りができないくらい、周りと同じでは心の底から幸せだと感じられなくなったのかもしれない。