ストレートネッカーのブログ

私立文系の大学生(ハタチ) 主に映画、アウトドア、語学、禁欲について書いています

カンソウ日記 vol.4 『海街dairy』

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1.あらすじ

 

 湘南を舞台に、異母妹を迎えて4人となった姉妹の共同生活を通し、家族の絆を描く。鎌倉に暮らす長女・幸、次女・佳乃、三女・千佳の香田家3姉妹のもとに、15年前に家を出ていった父の訃報が届く。葬儀に出席するため山形へ赴いた3人は、そこで異母妹となる14歳の少女すずと対面。父が亡くなり身寄りのいなくなってしまったすずだが、葬儀の場でも毅然と立ち振る舞い、そんな彼女の姿を見た幸は、すずに鎌倉で一緒に暮らそうと提案する。その申し出を受けたすずは、香田家の四女として、鎌倉で新たな生活を始める。

 

 

2.観た日時

 

2017年5月頃

 

 

3.カンソウ

 

ほのぼの系。この表現で説明がつく映画だと思うし、この手の作品が映画に限らず大好きだ。スペクタクルな出来事やサッドネスな感情も日々の生活には頻繁には起こらないけれど、小さな喜怒哀楽によって彩られた毎日は死ぬまで続いていく。そんな変わり映えのない日常だからこそ人は100年間も生きていられると思うし、他人目からすれば変わり映えのない日常もその人にとっては素敵な1日の積み重ねであることもあるからとても不思議だ。

 

この映画に登場する4人の姉妹は鎌倉の古民家で暮らしているのだが、その趣ある感じ+美人4人姉妹という構図が素晴らし過ぎるのである。中でもすずぽんが何というか天使なのです。サッカーしてるときの髪の結びとか、いろいろ。真似して梅酒作りたくなるわ!

 

時間に追われて苦しくなっている人がいたら観てみてください。

 

 

海街diary

海街diary

 

 

カンソウ日記 vol.3 『エクス・マキナ』

 

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1.あらすじ

人間か、
人工知能か――

検索エンジンで有名な世界最大のインターネット会社“ブルーブック”でプログラマーとして働くケイレブは、巨万の富を築きながらも普段は滅多に姿を現さない社長のネイサンが所有する山間の別荘に1週間滞在するチャンスを得る。
しかし、人里離れたその地に到着したケイレブを待っていたのは、美しい女性型ロボット“エヴァ”に搭載された世界初の実用レベルとなる人工知能のテストに協力するという、興味深くも不可思議な実験だった・・・(映画公式サイトより)

 

2.観た日時
2017年5月28日
 
3.カンソウ
46億年前に地球を含めた太陽系が生まれてから様々な生物の絶滅を繰り返して、約3万年前に現在の人類が誕生したといわれている。
 
2世代くらい前の自分の先祖は人伝いでも、写真を通してでもその存在は感じられるが、それ以上遡って100年も前になるともはや分かりようがない。
 
歴史として伝承されたものに間違いは付き物だが、過去を一様に定義しておくことはその正確さのためというよりもある種神話やなにかの教典と同じような意味があると思う。
 
この映画では、ブルーブックという検索エンジンから集めた人間の衝動的、感覚的、かつ不完全な思考をAIに搭載することで、これまで超えることができなかった自意識の壁を突破する。
 
ブルーブックの開発者であるネイサンはそんなAIに淘汰されていく人類の未来を回想する。
 
地下から一度も出たことがないAIはケイレブを唆かし恋愛感情を抱かせることで脱出を図るのだが、そこには人間が抱く感情の矛盾や不完全性が顕著に表れる。
 
あらゆる人間の思考や欲望を知り尽くしているAIに対して人間はどうして恋愛感情を抱かずにいられるか。人間と見分けが付かなくなった無機質なロボットと人間の違いはどこにあるのか。
そんなことを考えさせられる映画でした。

amzn.to

カンソウ日記 vol.2 『美女と野獣』

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1.作品紹介

 

ダン・スティーヴンス演ずるひとりの美しい王子が、呪いによって醜い野獣の姿に変えられてしまう。魔女が残した一輪のバラの花びらがすべて散る前に、誰かを心から愛し、愛されることができなければ、永遠に人間には戻れない。呪われた城の中で、希望を失いかけていた野獣と城の住人たちの孤独な日々に変化をもたらしたのは、美しい村の娘ベル(エマ・ワトソン)。聡明で進歩的な考えを持つ彼女は、閉鎖的な村人たちになじめず、傷つくこともあった。それでも、“人と違う”ことを受け入れ、かけがえのない自分を信じるベルと、“人と違う”外見に縛られ、本当の自分の価値を見出せずにいる野獣──その出会いは、はたして奇跡を生むのだろうか…?

(公式サイトあらすじより)

 

2.観た日時

 

17/5/9

 

3.カンソウ

 

 

ディズニーの実写映画が数年前からよくリリースされていますが、僕はディズニー映画をディズニー映画と意識して観に行くことがあまりありませんでした。

 

 

 

パイレーツオブカリビアンなんかはオープニングを観た時に初めてディズニー制作だと知るといった具合で、あれはここやこれはどこと制作会社で映画を観るか否かを決めるような玄人では全くありません。

 

 

 

美女と野獣の原作は1740年フランスのヴィルヌーヴ夫人により書かれた異類婚姻譚のひとつであります。

 

 

 

また異類婚姻譚とは人間同士の結婚ではなく、人間(美女)と人間以外の何か(野獣)と結婚する説話の総称だそうです。

 

 

 

主に神話や童話の話によく出てくるようで、その派生としてケンタウロスとか鳥人のような人間と人間以外の何かとのハーフを題材にした異常誕生譚があるようです。

 

 

 

僕自身、童話や神話に興味があるものの、幼い時に童話をあまり読み聞かせられなかったせいかこういう類のお話をテーマにした映画に行こうと思うことがほとんどないのですが、友達に誘われたので観に行ってきました。

 

 

 

映画のストーリー自体は多くの方がご存知の通りだと思うので、ここでは触れません。そこに主役であるエマ・ワトソンが村一番の美女として映画を引き立たせています。

 

 

 

僕にとっての勝手な彼女のイメージはハリーポッターハーマイオニー・グレンジャーしかなく、というかハリーポッターでしか観たことないかも。

 

 

 

なんやかんやで野獣と化した王子がいるお城のもとにまあ美女が行くわけですが、荘厳なお城にいるエマ・ワトソンという構図はホグワーツ城にいるハーマイオニーのそれとぴったり重なるのです。

 

 

 

それ以外の感想はというと、時々変わる野獣(王子)の服装の可笑しさとかしか残っておらず。

 

 

 

もうエンディングの話ですが、最後にスタッフクレジットとともに流れる歌が1991年に公開されたディズニーアニメ映画の主題歌と同じものなのです。

まあ、下調べゼロで劇場に行ったので観た後に知ったんですが…

 

 

 

アリアナ・グランデ(Ariana Grande)とジョン・レジェンド(John Legend)の二人が歌うBeauty and the Beastがそれはそれは良いのですよ。

 

 

 

字幕版を観たので歌詞の和訳が右側に出るのですが、まあいいこと。泣ける人は泣けると思います。ディズニー映画の良さが少しわかった気がします。

 

 

 

いい映画であったと感じるかどうかはそのときの心の状態が大きく関わっていると思います。

心が荒んでいるときに観た映画どんなものでも心に響くものです。琴線に触れない映画に出会ったとしても、それはそれでいいのです。

 

 

 

みなさんが最近観た映画は何ですか?またその感想をコメントで教えてください!

カンソウ日記 vol.1 『何者』

『何者』

 

 

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1.作品紹介

 

平成生まれの作家・朝井リョウ直木賞を受賞し、大きな話題を呼んだ『何者』(新潮文庫刊)が遂に映画化! 映画化もして数々の賞を独占したデビュー作『桐島、部活やめるってよ』で等身大の高校生を描き切った朝井リョウが今回挑んだのは、就職活動を通して自分が「何者」かを模索する5人の大学生たち。お互いを励まし合いながらも、友情、恋愛、裏切りといった様々な感情が交錯していく彼らの青春の姿に、読者からは「リアルすぎるw」「就活中に読んだらマジ凹んだ」など様々な声が寄せられました。
映画化にあたり主人公の冷静分析系男子・拓人役には『バクマン。』『世界から猫が消えたなら』と立て続けに主演作が公開して、いま最も人気と実力を兼ね備えた俳優・佐藤 健。拓人のルームメイトで、何も考えていないようで着実に内定に近づいていく天真爛漫系男子・光太郎役に菅田将暉。光太郎の元カノで、拓人がほのかな恋心を抱き続ける地道素直系女子・瑞月役に有村架純。偶然にも拓人の部屋の上に住んでいた意識高い系女子・理香役に二階堂ふみ。理香と同棲中で、就活とは距離を置いている空想クリエイター系男子・隆良役に岡田将生。拓人が所属していた演劇サークルの先輩で5人を冷静に観察している達観先輩系男子・サワ先輩役に山田孝之。いま最もスケジュールが押さえにくい若手実力派俳優たちが集結して、就活でライバルとなる登場人物たちと同様に演技合戦を繰り広げます。
監督には若くして演劇界で数々の賞を受賞している鬼才・三浦大輔。『ボーイズ・オン・ザ・ラン』『愛の渦』での、人間に深く切り込んでいく演出が本作でも発揮されています。音楽にはPerfumeきゃりーぱみゅぱみゅなどを手掛ける音楽プロデューサー・中田ヤスタカ。今までのイメージとは一線を画した、キャストの心情の機微に寄り添うメロディーラインが映画全編にわたり緻密に展開されます。そして主題歌では今話題沸騰中のアーティスト・米津玄師と初コラボ! 若者たちの葛藤や世代観を射抜く米津玄師による等身大の歌詞と、中田ヤスタカによるダイナミックなダンストラックが映画を盛り上げます。
果たして彼らは「内定」を取ることができるのか? そして「内定」を取れば「何者」かになれるのか? まだ誰も見たことのない超観察エンタメ、ここに解禁!

東宝公式ウェブページより引用)

 

 

2.観た日時

 

17/3/28に飛行機内にて

 

 

 3.カンソウ

 

公開も終了しているので今更?みたいなところはかなりありますが、、、

 

 

朝井リョウという作家と『何者』という作品を書店で目にしたりするために知ってはいましたが、いかんせん本を読むのが得意でない故に興味がありつつも読めずにいました。ストーリの軸が就活にもがく大学生の人間関係で、1、2年後に自分がこれをする可能性があることからも考えさせられる場面が多かった。

 

 

成人を迎えてもなお社会に出ていない学生たちは就活を期に自分が何者であるのかを悩み考える。ある者は自分が属する集団と自分自身を強く結び付けて定義し(パターンA)、またある者はそんな彼らを客観視し、彼らを卑下することで自尊心を保っている(パターンB)。それなりに学生数も多い大学に通う私から見れば、大学生は先ほど挙げた2パターンに分類されると思っている。

 

 

部活やサークルに属さず、地味な学生生活を送っている私は間違いなくBの立場であるが、私のようなB的考え方を持つ人間の行動軸は遊び>勉強の彼ら(A)の大学生活に憧れと、嫉妬から生まれている。

 

 

まとめると、パターンBに属する人間は常にパターンAの人間の一挙手一投足に振り回される。悲しいことにパターンAの人間はパターンBの人間になんの関心もないだろう。またパターンBの人間が行うほとんどの行動は決して自分の内から出たものでなく、パターンAの行動の裏返しであることが多い。本作において、佐藤健が演じる拓人はまさにパターンBの典型例である。

 

 

一度きりの人生だから迷惑をかけないことなら他人の目なんて気にせず、堂々となんでもやってやればいい。他人の生き方を批判的に見ることでその時は安心するかもしれないが、精神は絶対に腐ってくると思う。自分自身に嘘をつかず、他人に対しても誠実に生きていけたらいいなあ。